コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト
2024/03/21
概要
ITエンジニア本大賞2024 に選ばれていて気になったので読んでみた。
コンサルの仕事をベースに書かれてはいるが、抽象化すればエンジニアの仕事に活かせるものもあり、社会人として身につけておきたいスキルもあったので気になったものをまとめてみる。
相談させてもらったり紹介を受けたときは必ず報告をセットにする
この観点今まで全然持ててなかったから、意識してやっていきたいなと。
誰かを紹介してもらった際には、双方に感謝を伝えることで紹介した人と紹介された人同士の関係性向上にも寄与できる。
自分が相談を受けたり紹介した立場で考えると、内容はポジティブであれネガティブであれ、報告してもらえるのはとても嬉しいなと思った。
質問に答えられているかどうかは、「その回答から質問に帰ってこれるか?」でチェックする
「今の質問の答えになってないような?」と感じることが、他の話を聞いてたり自分自身で話してても思うことがあったけど、その違和感を言語化したのがこれなんだろうな〜。
違和感を感じたらこの問いを思い出してみる。
「大きく○つあって…」の上位互換はカテゴリー分け
例えば趣味の話をするときに、「大きく3つあって」と話し出すのが前者で、「インドアとアウトドアそれぞれあって」と話し出すのが後者。
後者の方が、これから話す内容を聞き手が想像しやすくなる。
相手に何かを伝えるときに、相手の聞く耳を作るために使えるテクニックだなと。
メリデメやプロコンで整理すると評価基準が埋もれる
ある選択肢を比較するときに、メリデメで整理するとメリットやデメリットに異なる評価基準のものが並ぶことになる。
観点で整理すると、各選択肢がどの観点で優れていてるのか、劣っているのか、わかりやすくなる。
たくさん書いてから削る
いきなり完成形の文章を目指さずに、まずはたくさん書いてから削って完成を目指していく。
最初から完成形を目指した結果筆が進まないという体験が何度もあるので、そこを突破するためのマインドセットとして有用そう。
自身の成長について
「成長はがむしゃらにやっているときは気づかず、あとから振り返ったときに気づくもの」
「比べるのは他人ではなく過去の自分」
筆者の尊敬する上司の方々が言ってた言葉らしい。
他人と比べてしまいがちな自分にはハッとさせられる言葉だった。
何かを調べるときは手品を見るように
「どうせこうなんだろうな〜」って冷めた感じで調べるより、「なんでこうなってるんだろう?すごい!」ってテンションで物事を楽しみながら学んだほうが良いよねって話。
社内でこれを(無意識に?)体現しているなと感じる人がいるんだけど、実際成長も早いので納得感があった。
記事をベースに資料を作るときは複数ソースをまとめる
1つの記事をまとめただけだとその記事以上の価値は出にくいけど、複数ソースをまとめたものを作れば付加価値が作れる。
テックブログを書くときに使えそうな考え方。
プロジェクトマネジメントはタスクの進捗ではなく論点ベースで
タスクの進捗を確認するだけではおしりを叩くだけで本質的には何もサポートしていない。
プロジェクトに必要な論点は何で、それに対する検討がどのくらい進んでいるのか、検討を進めるのに何が必要なのかという観点で話すと、メンバーの思考の整理をサポートしてあげられる。
比較的大きな機能開発をするときとかに適用できるのでは。